第2章 旅館
「だからぁ〜、こうゆうこと、伊織なら考えそうだと思ったのに。」
グッと背伸びをして裕貴の首に腕を回し、頭を自分に近づける。
そしてそのままキスをする。開いた隙間から舌をねじ込み、伊織の舌に絡ませる。
卑猥な水音が隙間から漏れる。
「ん…っ、ふ……ぅ、」
少し苦しくなった所で口を離し、伊織を見上げると、息を切らしながら顔を真っ赤に染めていた。
「おやおや〜?どしたの?そんなに顔して〜」
興奮してした?と耳元で囁くと、伊織の肩がピクっとはねた。
「せっかくのお泊まりだし?夜に二人きりなんだからさ〜」
浴衣をはだけさせ、胸元を露わにする。どうせ寝るだけだからとブラはして来なかった為、大きく膨らんだ胸が脱いだ振動でぷるりと揺れた。
「ほら〜、伊織がいっつも部室で叫んでるおっぱいだよ〜?今日だけ特別に私の身体好きにしていいよ〜?」
チラリと伊織の股間に目を向けると、既に硬く膨らんでいるようだ。
一向に触ろうとしない伊織に焦れったさを感じて、早く、と身体をくっつける。
「っ、」
「んー?どした…わあっ!」
いきなり後頭部を引き寄せられ、キスをされる。先程よりも深く、激しいキスだ。
そして、もう片方の手で胸を鷲掴みにされ、荒々しく揉みしだかれる。
「んっ、はぁ…っ、やっとその気になったか…ぁ、んっ、あ…っ、」
「莉亜先輩…せっかく我慢してたのに…。先輩から誘ってきたんですから。どうなっても知りませんよ?」
「へぇ……っ、随分…っ、余裕だねぇ?…んっ…」
「俺、AVで結構研究してるんで?」