第12章 マスク・倉持
ぅ~ん…
あぁ…久々にすっげー寝た。
今、何時だ?
俺は枕元にある携帯を探し時計を見た。
1時か…学校はもう昼休みか。。。
それにしても、久しぶりに風邪ひいたな…熱まで出て。
それにしても…真琴の奴、俺が寝込んでるってゆうのに昼になってもなんの連絡もなしかよ。。。
朝、熱あって休むって連絡したけど…
【ゆっくり休んでね。お大事に!】
たったそれだけ。
まぁ…寝てるかもって気遣ってくれてるのかもしんねーけどさ。
なんか、こう…もっと心配してくれてもよくね?
そんなことを考えながら、また目を閉じた。
しばらくして静かにドアが開き誰かが入ってきた気配がした。
「なんだー?沢村、忘れもんか?」
次の瞬間ーーヒヤっとしたものが頬に当たった。
「うおっ!!なっ…なんだよ?!」
俺は驚いて目を開けると、真琴がベッドを覗いていた。
「洋一、大丈夫?熱下がった?」
真琴が俺の額に手を当てる。
「…っ///」
「顔赤いし、まだ熱あるのかな?スポドリ買ってきたから、水分摂らなきゃダメだよ?」
バカ…顔が赤いのはお前のせいだろうが!
「それより、お前どうやって寮に?」
「幸子たちが部活の準備するのに寮の食堂に行くって言うから一緒に付いてきた♪」
「あっそう。…てか、お前なんでマスクしてんだ?」
「なんでって…風邪染ったら嫌じゃん!」
はぁぁぁ?そんなハッキリと…
「お前、そこは私に染して早く良くなってね!とかないわけ?」
「何言ってんの?私だってこれから大会あるのに風邪ひきたくないもん!」
そりゃそーだけどよ…薄情な奴!!
「もういいわ…スポドリありがとな。風邪染るし、昼休み終わるから早く戻れよ。」
「うん…でも、あとひとつ。。。」