第10章 俺たちの関係・倉持
「バカ。お前…こんなの反則だろ。」
「えっ?」
真琴が真っ赤な顔を上げる。
「バカ!こっち見んな!」
そう言って、ギュッと抱き締める。
きっと俺も同じように真っ赤な顔してるはず。
付き合おうなんて言葉がなくたって、俺たち今までずっと一緒にいたんだ。
彼氏、彼女なんて確認しなくても俺たちは…
「なぁ…これからは、二人の時間作ろうな?」
「うん。。。」
「俺、野球ばっかだけど…寂しくなったり、なんかあったら我慢しないでちゃんと言えよ?」
「うん…ありがと。」
そっと真琴の身体を離すと、俺は優しくキスをしたーー
自分からこんなとこ連れてきて、勝手に抱きついといて、真琴は目を丸くして驚いてる。
「好きだ。ばーか!ヒャハハ♪」
END