第4章 番外編 学校祭
真琴は面白いほど、驚き怖がっている。
よく見れば作り物や野球部の奴らなんだけどね(笑)
でも、さすが亮さんプロデュース!音だけでも恐怖を煽る仕掛け。
確か…この辺でコンニャクが…
その時ちょうど真琴の首筋にペチャ…
「っ!きゃぁぁぁぁぁ!!」
「うぉ!」
真琴は倉持の背中に抱きついた。
あまりの勢いに倉持と真琴は床に崩れ落ちた。
「ちょ…二人とも大丈夫か?」
「ひっく…洋ちゃ~ん、もうムリィ~~。」
えっ?洋ちゃんって。。。
「おっ、おい!大丈夫か?」
あまりの騒ぎに隠れていた純さんたちが灯りを持って出てきた。
「「「///!?///」」」
床にへたりと座り、今にも泣き出しそうなメイド姿の真琴にみんな声を失う。
倉(なっ///洋ちゃんって…ガキの頃以来呼んでねーだろ。)
御(その格好でそれはマジ反則でしょ!?くっそ!倉持のヤロー!俺が前になれば良かった!!)
純(なっ!なんでメイド!?可愛すぎだろ!これが萌ってやつか?!)
亮(これは…予想外にいいものが見れたね♪)
哲(…なんで真琴はこんな格好を?)
「おっ…おい。お前ら大丈夫か?」
我に返った純さんが声を掛ける。
「ったく…真琴はビビり過ぎなんだよ!」
「だってぇ~」
「真琴、大丈夫?」
御幸が手を差し出す。
「あっ…えっと…ちょっと立てないかも…」
「えっ?」
真琴は恥ずかしそうにみんなを見てーーー
「えっと…ちょっと腰抜けちゃったみたいで…」
えへ///っと照れ笑い。
ずっきゅーーん!!!
その場にいたみんながメイド姿の真琴に射ぬかれた。
「ばっ///お前ばっかじゃねーの!ヒャハハ♪」
「だってぇ~」
倉持がゆっくりと真琴を立たせる。
「てか///真琴、なんだよ///その格好は?」
やっぱり顔を赤くした純さん。
「あっ…はい。クラスのメイド喫茶に出ることになって。」
「へぇ~。じゃあ、真琴もあのセリフ言ってたの?」
亮さんがニコニコしている。
「あっ、はい。いらっしゃーー「うおっ!!」
その言葉を遮るように倉持が叫んだ。
「やっべ!今、ブンって…蜂だ!!」
確かにブンブンと蜂が飛んでいる。