第4章 番外編 学校祭
それぞれの想いが交錯する中、バスケ部のステージは終わった。
そのまま観客に手をふりながら体育館をあとにしようとして俺たちの前を通りかかった時、真琴がこっちに気付いた。
「あっ!もう~!なんでいるのー!!」
「ヒャハ♪こんな面白いの見ないわけがない!」
「絶対、洋一にだけは見られたくなかったのに。」
「む。真琴すごく可愛かったぞ。」
「ゆ…結城先輩////」
「馬子にも衣装だね。」
「小湊先輩…わかってます。わかってますよ、こんな衣装似合わないです。」
「いやいや、真琴が一番可愛かったよ!」
「もういいよ、御幸くん。ありがと。」
「………」
「伊佐敷先輩?」
「…はっ?あっ!?あっ、あれだ!お前スカート短すぎだ!」
「えっ、はい。すみません。」
「ほら~純、真琴がシュンとしたよ?素直に可愛いって言えばいいのに。」
「なっ!うっせ!亮介、何言ってんだ!?おっ、ほら!手伝いの時間だ!…哲も行くぞ!」
「もうそんな時間か?」
「そっ。じゃ、真琴またあとでね。」
「あっ、はい!…?後で?」
「倉持、御幸ちょっと。」
帰り際、亮さんに耳打ちされた。
「ちゃんと連れてきてよ?」
「「あっ…はい。」」
あの人は一体…何を企んでいるんだ?
「じゃ、私も行くね?」
「おっ、おう。」
「真琴、この後は?」
「着替えて…今度はクラスの手伝いするよ?」
「んじゃ、終わる頃に迎えに行くから付き合えよ!」
「えー?どこに?」
「ヒャハハ♪いいから、いいから。お楽しみに~ヒャハ♪」
「うわぁ…なんかろくなことなさそうなんですけど。」
御(真琴するどい!笑)