第4章 番外編 学校祭
学校祭当日ーー
練習の合間や夜、寮での作業などでどうにか間に合った。
かなり本格的な仕上がりで大盛況。中からは悲鳴が聞こえる。
「あぁ~疲れた。」
「ヒャハ♪さすがだよな~亮さんプロデュースのお化け屋敷。」
手伝いの当番を終えた御幸と倉持が廊下を行く。
「てか、真琴連れてこいって言われたけどさ~アイツどこにいんだ?」
「さあ?…ん?!」
ふと廊下の貼り紙に足を止めた。
「どうした?」
御幸は腕時計を見る。
「倉持~真琴は体育館にいるんじゃね?これからバスケ部のステージだって。」
「ステージ?アイツ何やるか教えねぇし、何やんだ?」
「さあ?言わないってことは俺たち…とゆーより、お前に見られたくないんだろうな?」
「ヒャハハ♪そりゃ、ぜってぇ見に行ってやる!」
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体育館に着くと、かなりの人が集まっている。
その中で純さんたちを見つけた。
「純さん、これからバスケ部何するんスか?」
「なんだ、お前ら知らねぇのかよ?3年のバスケ部の奴らに聞いたけどよーー」
純さんの話の途中で照明が消え、歓声で最後まで聞こえなかった。
「それでは、お待たせしました!次はバスケ部のステージです!どうぞ!!」
司会の紹介が終わると幕が上がり沢山の人影。
音楽と同時にステージが明るくなる。
大歓声の中、某アイドルみたいな衣装を着たバスケ部が唄って踊っている。
「「あーー!!!」」
センターで唄っているのは真琴だった。
忠実に完コピしているであろうバスケ部。
もちろん真琴も完璧になりきってウィンクしたり、手をふったりしている。
倉「ヒャハ♪ありゃ、見られたくねぇだろうな。」
(あれ…?アイツあんな可愛かったか?)
哲「真琴は歌も上手いんだな。」
(………)
亮「こりゃ、またファンが増えちゃうね。」
(今日はボクサーパンツじゃないか…見せパンだね。)
御「…にしてもノリノリ…」
(てか、あの可愛さ反則。)
純「何やってんだアイツ…」
(スカート短すぎだろ!前の奴ら写メ撮ってんじゃねーよ!)