第2章 凛とした強さとギャップ
「やっぱり私の性格上じっとしてられなくてバスケ始めたんだ。バスケ楽しいし、大好きだよ。でも…洋一は甲子園に手が届きそうなこの学校に来て、一瞬マネージャーとしてでも一緒に甲子園目指そうかな?とか考えちゃって。」
「迷いがあってあの日の試合はシュートも決まらないしボロボロだった。試合には勝ったけど全然ダメで…チームに申し訳ないし、私…何やってるんだろ。。。って体育館裏にいるとこ御幸くんに見られちゃったってわけ。」
俺には精一杯強がってるようにしか見ないーーー
そうさせてるのは小さいときの倉持との約束のせい?
『今は?もう迷ってないの?』
真琴はニッコリ笑ってーーー
「迷ってないよ!やっぱりマネージャーは性に合ってない。助っ人でソフトやったけど、難しいの!!野球と全然違うんだもん。」
『倉持並みに早くて、ホームランも打っといて?』
「あのホームランでモヤモヤしてた迷いもスッキリしたのかなぁ?お陰で改めて今の私はバスケが好きだし、楽しいって思えたから。」
真琴はベンチから立ち上がり手を上げて伸びをした。
「今度、私がバスケしてるとこ見てよ!ソフトやってる時より格好いいから♪」
『はっはっは♪自分で言うか普通!』
「御幸くん…聞いてくれてありがとうね。」
『えっ?』
「初めて人に話したから…スッキリした!」
『そう?俺で良かったらいつでも聞くよ。』
「うん…ありがとう。」
真琴のことだ…誰にも話すつもりなんてなかったはず。
俺が聞き出したのに、聞いてくれてありがとうなんて。。。
強いのか強がってるのか…やっぱり気になってほっとけねぇな。