第2章 凛とした強さとギャップ
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「あーーっ!!御幸一也!」
『げっ!沢村!!』
「ヒゲ先輩、お兄さん!御幸一也が倉持先輩の幼馴染みさんと二人でいますよー!」
「なぁーにー!?御幸てめぇ、こんな時間に何してんだ!あぁ??」
『やっ、真琴を送ってく途中で…』
「倉持はずいぶん前に帰ったって言って心配してたけど?」
亮さんの笑顔が怖いーー
倉持のヤロー!
(ヒャッハハ♪)
「真琴。そんな格好だと風邪をひくぞ。さぁ、帰るぞ。」
哲さんが真琴に帰るように促す。
「あっ…はっ、はい///」
えっ?てか、何顔赤くしての?
えぇーー!?
「てか、哲!何どさくさに紛れて真琴連れてく気だ!?」
「む。俺は家に帰るのに女子寮の前を通るからな。それよりお前らは門限はいいのか?」
「「『!!』」」
「真琴ももう時間だ。行こう。」
「はっ、はい///…あっ、皆さん失礼します!」
真琴はペコリと頭を下げる。
「御幸くん、タオル洗濯して返すね!ありがとう。また明日ね!」
そう言うと哲さんの後を付いていった。
残された俺らはただ後ろ姿を見送ったーーー
「哲のヤロー、ずりぃな。」
純さんがボソッと呟く。
「へぇ~純も送りたかったんだ。」
「ばっ//ちっ、ちげぇよ!オラ!早く寮戻るぞ!!ダッシュだ!!!」
俺も純さんの後を追って寮に戻った。
今日のことは俺と真琴の二人の秘密ーーー