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短編小説【BLEACH】

第3章 市丸裏夢



「ん…!」

「……。」

前につんのめると市丸隊長の薄い唇が私のと重なる。すぐさま舌が強引に歯列を割り、さっき口に含んだ水が咥内へ流れて来る。というか何これ、水じゃない。甘い。噎せそうなくらい甘ったるい。吐き出そうにもそれを察してか咄嗟に鼻を摘まれる。

「んぅッ……、ぷは………。」

「…っは…。ちゃぁんと飲んだな。偉い偉い。」

「無理矢理飲ませたの間違いでしょ…何飲ませたの。」

「んー?疲労回復の薬。」

「嘘ね。」

「まぁ、似たようなもんやよ。お風呂行ってきや。」

トン、と背中を押される。まだ口の中に味が残ってる…砂糖水か…?
風呂に入る前に洗面台で口を軽く濯ぐ。わざわざ飲ませてきた辺り絶対ヤバいやつだと思う。
不信感を抱いたまま、着物を脱ぎシャワーを浴びる。はー…暖かい。身体がポカポカして来る。

「んん…?寧ろなんかいつもより熱い…。」

普段よりもお湯の温度が高いのだろうか。身体が熱い。ちょっと温くしよう…。そう思ってシャワーの温度を下げて頭や身体を洗っていく。
温度を下げたにも関わらず、体の火照りは強くなっていく一方だった。顔も、身体も全部熱い。そして何より理解出来ないのが、触られてもいないのに、シャワーで流しても後から後から愛液が溢れて太腿を伝う。
次第に呼吸も浅くなり、つい手が己の下半身へ伸びた。中指を割れ目へ添えると、しとどに濡れたそこはクチュ、と音を立てる。

「ぁ、ん……!」

ちょっと触っただけで、身体は思いの外ビクリと跳ねる。ヤバい、自分の指なのに、気持ちいい。私は床にペタリと座り込み呼吸を浅く乱しながら表面を擦った。ヌルつく指で、秘豆を撫でるだけで強い快楽が背中を駆け巡る。
気付けば夢中で自分の身体を弄んでいた。だから、彼がここに迫って来ている事に気付かなかったのだ。ガチャ、と扉の開く音に身体を捻り振り返る。

「…ひゃあ、遅い思うたら自分で自分のカラダ慰めとったん?」

「うぁ……!ギ……ギン…!」

一緒に風呂に入るつもりなのか素っ裸で扉を開けたギンはニマニマと唇を歪め部屋に入って来る。
私はハッと我に返り下半身に運んでいた手を外す。み…見られた。
途端に羞恥心が襲い瞳に涙が滲む。ギンは私の片腕を掴むと、それだけで下肢にキュンと力が篭る。訳が分からないまま無理矢理立たされ、浴槽の縁へ座らされた。
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