第2章 プロローグ
*主人公side
「僕、生まれつき無個性で....僕なんかの分際で雄英高校を目指すなんて身の程知らずだって、いつもみんなに馬鹿にされてて...はは.....」
『へぇー!でも、なりたいんでしょ?』
「えっ...」
『ヒーロー、なりたいんでしょ?だったらいいじゃん、目指せば!
馬鹿にしてくるみんなは、君の何を知ってるの?Boys be ambitiousだよー!』
「....!」
『私もね、さっき勝己くんと友達になったの!
だから、勝己くんの友達の君も友達だね!
勝己くんにはなんて呼ばれてるの?』
「友達っていうか幼なじみっていうか…呼び方はデクです....かっちゃんが考えた悪口だけど....」
『デク!いいじゃん覚えやすい!デクくんねー!
私も春から雄英高校のヒーロー科だから、よろしくね!
入試、健闘を祈るぜ!』
グッと親指を立てる私。
最後まで目は合わなかったけど、デクくんの表情が少し柔らかくなった気がする。
なんだか性格良さそうだし、可愛らしい子だなぁ。
1日で2人も雄英志望の友達ができるなんて。
早めに帰国してよかった!高校生活、楽しみだなー!!