第11章 証人
*主人公side
第二試合の騎馬戦。
紆余曲折あったけれど、私が所属する轟チームは無事に1位になった。
『やった〜〜〜〜!』
「なっ、橘さん...!」
結果発表の瞬間、ついテンションが上がってやおももにハグをすると、
やおももは赤面しつつ頭を撫ででくれた。
『1位だよ〜〜〜やったね飯田くん!焦凍!』
続いて2人にハイタッチを求めると、
飯田くんは小さく手を上げて対応してくれたけど、焦凍は無反応だった。
悔しそうな顔で自分の手を見つめて、何かを考え込んでいる。
わざとじゃないとは言え、無視されるのはへこむぞ...!
「橘さん、今からお昼休憩ですわよ。行きましょ。」
『たくさん動いたからお腹すいちゃったね〜!いこいこ!』
午後の競技もあるし、
今はお昼休みを思いっきり楽しんで気分をリフレッシュしよう。