• テキストサイズ

電撃少女はヒロインになりたくない

第16章 女子会


*主人公side




「リョウちゃん!?」


「橘さん、大丈夫ですか!?ご家族に何か...?」


『....来るって』


「え?」


『.......お兄ちゃん、日本に来るって』


「えー!良かったじゃん!感動の再会ってやつだね!」


「もー、なんか悪いことが起こったかと思ったじゃん、安心したよ〜!」


『ご、ごめんねみんな...あまりにも突然のことでびっくりしちゃって』


「いつから来るの?」


『明日』


「明日ぁ!?急かよっ!」


「リョウちゃんのマイペースはお兄さん由来なのね」


『いや、お兄ちゃんのそれは私なんかの比にならないよ...』


「ってことは、近々リョウちゃんのお兄ちゃんに会えるんだね!」


「絶対イケメンじゃん!楽しみ〜!!ちゃんと紹介しろよな!!」




気持ちの整理がつかず、脳がグラグラと揺れる感覚。
無邪気に騒ぐクラスメイト達の声が遠くに聞こえる。





『あんなに日本には興味ないって言ってたのに、どういうつもりなの...!』




体育祭が終わり、ようやく和やかな日常が戻ってきたと思っていたのだけれど...
どうやらそれは勘違いだったらしい。



この時私が感じていた悪い予想は、
後に的中することになる。
/ 157ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp