第12章 雄英体育祭
地面に着地したとき、全身に痛みが走った。
やっぱり、薬飲んどかないと個性にまで影響出るのか。乱発しない方がいいな、これは。使い所見極めなきゃな。
そして、次々とウチは障害物を越えていった。最終関門の一面地雷源につき、焦凍と勝己と先頭争いをしていると、後ろから大きな爆発音が聞こえた。
何だ?と後ろを振り返ると出久が爆風を利用してウチらを抜かした。
それだけではなく、出久が持っていたロボットの破片を地面に叩きつけ、振動に反応した地雷が爆発した。
ウチらは先頭争いをやめ、出久を追った。徐々にゴールが見え、前から出久、ウチ、焦凍と勝己がほぼ同じくらいに並んだ。
結局、追い付けなくて1位が出久になった。ウチは2位でゴールした。1位じゃなくて悔しかったが、ゴール出来ただけ万々歳だ。そう思ってホッとした。
でも、この一瞬がいけなかったんだ。ウチは決して気を抜いてはいけなかったんだ。けど、その時その一瞬、ウチは油断した。