第8章 個性把握テスト
~葵 Side~
ウチは現在、雄英の中をさ迷っていた。
雄英広すぎんだろ!これだったら、出久と一緒に来た方が良かったな。
もしクラスについたとしても、礼儀正しい方がいいのかな?
確かに、普段ならそうするけど流石に面倒くさいしな。
いっそこのまま自然体でいこうか。うん!そうしよう!
なんて、軽く現実逃避しながら歩いていたら、ある扉の前に見たことある緑のモサモサ頭が目に入った。
『出久!!』
緑「葵ちゃん?もしかして、葵ちゃんもA組なの?」
『うん!そうなんだ!』
緑「そっか。じゃあ、また一年間よろしくね。」
『こちらこそ!』
麗「あ!そのモサモサ頭は!!地味めの!!」
ある女の子が出久に話しかけた。
『??出久、知り合い?』
緑「入試の時に一緒だったんだ。」
『ふーん。』
麗「今日って式とかガイダンスだけかな?先生ってどんな人だろうね。緊張するよね。」
『先生はいい人だと良いんだけどね。』
麗「そうだね~!」
ウチと出久と女の子とで話をしていると
相「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここは、ヒーロー科だぞ。」
女の子の後ろに寝袋に包まれた男性が寝ていた。