第14章 その後
一夜明け、ウチらは保須総合病院の病室にいた。
緑「冷静に考えると凄いことしちゃったね。」
轟「そうだな。」
『あんな最後見せられたら、生きてるのが不思議なくらいだよ……』
緑「僕の脚……
これ多分、殺そうと思えば殺せてたと思うんだ。」
轟「ああ、俺らはあからさまに生かされた。
あんだけ殺意向けられても、立ち向かったお前はすげぇよ。
助けに来たつもりが逆に助けられた。わりィな。」
焦凍は天哉に礼を言う。
飯「いや………
違うさ、俺は……」
グ「おぉ、起きてるな怪我人共。」
天哉が何か言いかけた時、病室のドアが開き、グラントリノと天哉の職場体験先のマニュアルというヒーローと、犬人間らしき人が入ってきた。
犬人間さんは保須警察署署長の面構 犬嗣さんという名前だそうだ。
何で警察の御偉いさんが?
ウチは挨拶しようと思って立ち上がった。
面「掛けたままで結構だワン。」
ワン?やっぱ、犬だから語尾がそうなのかな。
出久を見るとウチと同じ様な考えをしている顔に見えた。
面「君達がヒーロー殺しを仕留めた雄英生徒だワンね。」