第13章 職場体験
ス「己より素早い相手に対し自ら視界を遮る……愚策だ。」
轟「そりゃ、どうかな。」
焦凍が炎を使おうとするが、ナイフが飛んできて左腕に刺さり、ステインが焦凍に迫る。
『“止ま……』
ウチが個性を発動しようとすると、此方にもナイフが飛んできウチの頬を掠る。
ス「お前らも良い……」
轟「上……!!」
出久が動いてステインをウチらから離す。
轟・「『緑谷/出久!!』」
緑「何か普通に動けるようになった!」
『時間制限……?』
プロ「いや、あの子が一番後にやられたハズ……
俺はまだ動けねぇ。」
緑「血を摂り入れて動きを奪う。僕だけ先に解けたってことは、考えられるのは3パターン。
人数が多くなる程、効果が薄くなるか、摂取量か……
血液型によって効果に差異が生じるか……」
プロ「血液型……俺はBだ。」
飯「僕は、A……」
ス「血液型……、正解だ。」
緑「わかったとこでどうにもなんないけど……」
轟「さっさと二人担いで撤退してぇとこだが…
氷も炎も避けられる程の反応速度だ。そんな隙、見せらんねぇ。」
『恐らくウチの個性もバレてる。使おうとした時ナイフで邪魔された。』
轟「プロが来るまで近接を避けつつ粘るのが最善だと思う。」
緑「轟くんは血を流しすぎてる。僕が奴の気を引き付けるから後方支援を!」
『ウチもこの刀を使ってステインの相手をする。』
轟「相当危ねえ橋だが……、そうだな。
3人で守るぞ。」
ス「3対1か……、甘くはないな。」