第13章 職場体験
~緑谷 Side~
都市部に向かう新幹線に乗り、保須市を通過している時、ヒーローと脳無が突っ込んできた。
グラントリノが脳無を押し、街の方へ行った。
僕も街の方へ行くと街は燃えていて、他の脳無達が暴れているのをヒーローが食い止めていた。
そこには飯田くんの訪問先、ノーマルヒーローがいた。けれど彼の元に訪問しているはずの飯田くんがいない。
そして今までの情報を元にある考えに至った。それは、確証もない推測。でも、動かずにはいられない。
僕は飯田くんを探しに幾つかの路地裏を周り、漸く彼を見つけた。
そこには、ヒーローと飯田くんそして……ヒーロー殺し“ステイン”がいた。
『ビンゴだ。』
飯「緑谷くん!?」
僕は倒れている飯田くんの前に出た。
『動ける?大通り出ようプロの応援が必要だ!』
飯「身体を動かせない……!斬り付けられてから、恐らく奴の個性……」
『斬るのが発動条件ってことか……?』
飯「緑谷くん、手を……出すな。君には関係ないだろ!」
『何……言ってんだよ……』
ス「仲間が“助けに来た”良い台詞じゃないか。
だが、俺はこいつらを殺す義務がある。
ぶつかり合えば当然、弱いものが淘汰されるわけだが……さぁ、どうする。」
USJとは違う……殺人者の眼。
僕はスマホでメールを送り、目の前の敵と向き合った。