第13章 職場体験
二人で教室に帰るとウチは女子達に焦凍は男子達に囲まれた。
『何々?どうしたの?』
芦「“どうしたの?”じゃないよ!」
葉「告白、OKしたんでしょ!」
『へ?なんの事?』
耳「隠さなくていいって。」
麗「葵ちゃん、おめでとう!」
八「葵が付き合うだなんて。まぁ、二人はお似合いですから仕方がないことですけど。」
『付き合う?ウチが?誰と?』
蛙「轟ちゃんと葵ちゃん、付き合うことになったんでしょう?」
『はあ!?ウチが!焦凍と!?そんなわけないでしょ!』
葉「じゃあ、さっき二人で何話してたの?」
『それは………』
焦凍の方を見ると丁度目があった。焦凍は人差し指を自分の口の前にして内緒ポーズをする。
ウチも同じように内緒ポーズをして微笑んだ。
『それは、約束だから言えないよ。』
芦「怪しい、何か二人で通じあってます感出てるし。絶対付き合ってるんでしょ!」
『だから、違うって。そもそも、焦凍がウチのこと好きなわけないでしょ?』
そういうと三奈どころか教室中が静かになった。
耳「葵、鈍感だと思ってたけど……」
八「まさか、ここまでとは。」
女子全員がウチに憐れみの目を向ける。
『えっ、どういうこと?』
梅雨がウチの肩に手を置く。
蛙「いいのよ。葵ちゃんはそのままで。」