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◆DQX "シフォンケーキは誰のもの?"

第4章 月の落としもの|ナダイア




今日はナダイアが私の部屋に来る
いつもより念入りに掃除をして、ピッカピカだ

コンコン… …ガチャ

「ナダイア!おかえりなさい。」

「ああ、今戻った。」

神官長のナダイアは毎日忙しい

特にここ最近は色んな神官の悩みも
聞いているみたいで休みが殆ど無い

しょうがないかもしれないけど…
やっぱりナダイアの体が心配だ


疲れ気味の彼にダージリンティーを入れて
ソファーにくっついて座りながら、
たわいもない話をしていると


突然彼から

「○○、お前にこれを。」

そう言って差し出したのはネックレス

彼の綺麗な髪と同じ色のパールが
真ん中にちょこんとある
シンプルだけど、とても綺麗なネックレス

「私に?こんな素敵なのいいの…?」

驚きの余り固まっている私を見て彼が

「フッ…お前に似合うと思っていたら、
つい買っていたんだ。ほら、着けてやろう。」

ネックレスを私の手から受け取ると、後ろへとまわった

… …カチャ

「ナダイア…ありがとう。嬉しい…!
とっても可愛い!毎日着けるね。」

「そうしろ。よく似合っている。
やはり私の予想は正しかったな。」

頭を優しく撫でてくれるナダイア
厳しい時もあるけど、そんな所を含めて彼の事が

「ナダイアー…大好き。」

自分の気持ちを素直に口にしてみると、
ちょっぴり恥ずかしいなあ…

なんて思いながら彼の方を見ると
ほんの少し驚いた表情をした後に

「まだまだな、私は愛しているぞ。」

なんて嬉しい事を返してくれたから、
お礼にぎゅーーっと抱きしめて

ぬるくなったダージリンティーを飲みながら
久しぶりのナダイアとの幸せな時間を過ごした


ーーー後日

「○○、毎日着けているんだな。
よく似合っている。」

よしよし、と頭を撫でくれた

会うたびに褒めて頭を撫でてくれるのが
お決まり事になってて、
嬉しさの余り
思わずにやけてしまうまでがセットだ



-END
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