第8章 綺麗な花を君に|マゼラ
泣く○○の腕を引っ張り、抱きしめる
「違うんだ、そうじゃねェ…
俺さまは…○○が好きなんだ。
遅くなってすまねェ。」
「… …?」
「…なんか言ってくれねェか、こっぱずかしくて
どうにかなっちまいそうだぜ。」
「う、うん。本当に…?私でいいの?
今更マリーヌ様がいいって言っても駄目だよ…?」
不安そうに聞いてくる
可愛いもんだな、離れて分かったが
こいつがいないと毎日が面白くねェ
なにか欠けているようなそんな感覚で過ごしていた
それを伝えると、大げさだよ。と笑う
誤解させるような事はせずに、これからは
2人で仲良く花を摘みに来よう
手を繋ぎながら、船へと戻る
「ふふ、嬉しいな。マゼラ船長。
これからもよろしくね、今度からは恋人として!」
「おう!
出かける時は1人で出たら駄目だからな、危ねェから。」
「はーい、じゃあ一緒に出掛けようね。」
マリーヌ様、彼に想われてる貴女が羨ましくて
悪く言ってごめんなさい…マリーヌ様…、
と神像に呟くと
微笑んだような気がした
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