第7章 風変わりな冒険者|ドラゴンガイア
ーーーその頃の迷宮
「うわあっ!」
「きゃー!!」
挑戦してきた冒険者たちを容赦なくボコボコにしていた
帰っていった冒険者たちは口々に
「なんか、今日のドラゴンガイアいつもより強くないか…?」
噂していた
冒険者たちも帰り、
1人になると○○の事を思い出して、
口角が上がるドラゴンガイア
最初はただの不思議なやつだったが、
今では心配してくる姿や、
駄々をこねる姿が可愛くて仕方ない事に
気が付いてしまった
多分これが好きという感情なんだろう
自覚してからは、○○が来るのが
待ち遠しかった
「次に、会った時にはちゃんと
気持ちを伝えねばならんな。」
ーーー次の日
「ガイアー、生チョコ持ってきたよ。」
約束通り彼女が来た
「来たか、実はな話があるんだが」
「いつの間にか私は
○○の事が好きになっていたようだ
気持ちを聞かせてくれないか?」
「…!
わ、私も言おうと思ってたの…ガイアの事好き…
一目見た時からずっと好きだったの。」
嬉しい、と瞳から涙を零しながら笑う○○
優しく…顔を傷つけないように涙を拭く
ちゅっ…
「ありがとう、ガイア。」
お礼にキスをすると、
ガイアが顎を軽くつかんで上に向かせる
ちゅっ…ちゅ、…と深い口づけになる
軽い酸欠になり、彼をトントン、
と押すと離れてくれた
「すまん、つい嬉しくて…」
と照れ笑いをするドラゴンガイア
ううん、大丈夫。私も嬉しかったよと言うと更に
嬉しそうな顔をする
それから漸く念願の生チョコを食べ、
美味い美味いと全部食べてしまった彼に
「まだ食べたかったのにー…」
少しいじけた顔をして文句を言うと、
おもむろに私の後頭部を手で支え、
キスをされた
生チョコの味がする甘いキス
「…っもう!…ガイアが積極的過ぎて心臓がバクバク…。」
「いいだろう?
それにさっきのキスはクセになりそうだな。」
嬉しそうな顔で笑う彼に私の頭と心臓は
キャパオーバー気味
-END