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◆DQX "シフォンケーキは誰のもの?"

第7章 風変わりな冒険者|ドラゴンガイア




ーーーその頃の迷宮

「うわあっ!」
「きゃー!!」

挑戦してきた冒険者たちを容赦なくボコボコにしていた

帰っていった冒険者たちは口々に

「なんか、今日のドラゴンガイアいつもより強くないか…?」

噂していた

冒険者たちも帰り、
1人になると○○の事を思い出して、
口角が上がるドラゴンガイア

最初はただの不思議なやつだったが、
今では心配してくる姿や、
駄々をこねる姿が可愛くて仕方ない事に
気が付いてしまった

多分これが好きという感情なんだろう

自覚してからは、○○が来るのが
待ち遠しかった

「次に、会った時にはちゃんと
気持ちを伝えねばならんな。」



ーーー次の日

「ガイアー、生チョコ持ってきたよ。」

約束通り彼女が来た

「来たか、実はな話があるんだが」

「いつの間にか私は
○○の事が好きになっていたようだ

気持ちを聞かせてくれないか?」

「…!
わ、私も言おうと思ってたの…ガイアの事好き…
一目見た時からずっと好きだったの。」

嬉しい、と瞳から涙を零しながら笑う○○
優しく…顔を傷つけないように涙を拭く

ちゅっ…

「ありがとう、ガイア。」

お礼にキスをすると、
ガイアが顎を軽くつかんで上に向かせる

ちゅっ…ちゅ、…と深い口づけになる

軽い酸欠になり、彼をトントン、
と押すと離れてくれた

「すまん、つい嬉しくて…」

と照れ笑いをするドラゴンガイア
ううん、大丈夫。私も嬉しかったよと言うと更に
嬉しそうな顔をする

それから漸く念願の生チョコを食べ、
美味い美味いと全部食べてしまった彼に

「まだ食べたかったのにー…」

少しいじけた顔をして文句を言うと、
おもむろに私の後頭部を手で支え、
キスをされた

生チョコの味がする甘いキス

「…っもう!…ガイアが積極的過ぎて心臓がバクバク…。」

「いいだろう?
それにさっきのキスはクセになりそうだな。」


嬉しそうな顔で笑う彼に私の頭と心臓は
キャパオーバー気味



-END

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