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◆DQX "シフォンケーキは誰のもの?"

第7章 風変わりな冒険者|ドラゴンガイア



「今度時間があればでいいんだが、
生チョコを作ってきてはくれんか」

「ふふ、気になるんだね!いいよ
とびっきり美味しいのを作って持ってくるね」

彼から次に会う事を約束されたのが、
嬉しくてにやけるのがとまらない


-チリンチリン


…もうすぐで彼とのお別れの時間だ
毎回来てすぐは楽しいのに、
帰る時間が迫ってくると寂しくてたまらなくなる

「ガイア…あとちょっとしかいられないね…
やだなあ、帰りたくない。
一緒にいたいのに…。」

とん、と彼の体にもたれる
彼のトクトク…と鳴る鼓動と彼の体温が
寂しさを紛らわしてくれる

「そう言うな、また来ればいいだろう?
いつでも待ってるから来たい時に、来ればいい」

そういって彼女を横抱きにして、出口へと連れて行く

じゃあな、と丁寧に降ろして、
頭をポンポンして見送ってくれた
以前、駄々をこねた時にこれならいいか?と
してくれたのが、いつの間にか習慣になった

迷宮から出てきて、クッキーを入れてたかごがやけに重い
気になって中身を見ると
大地の竜玉が2つ入っていた

こういう事はダメだって言ったのに、いれてくる彼
そんな優しさにもキュンとしながら、
余韻に浸るために、自宅へと飛び帰った


一目散にベッドへ直行して、

「はあ…好き…今日も優しかった…。」


彼との会話や頭を撫でられた事、
お姫様抱っこをしてもらった事を思い出して、
きゃ~~~!とじたばたベッドで1人で悶える


あんなに魅力的なんて、反則だ

そうだ、今度ガイアに持っていく生チョコの
材料買いに行って、

とびっきり美味しいのを作らなくっちゃ…

と考えてるうちに
いつの間にか眠っていた


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