第6章 君と食べると|グレイトドラゴン
サンドイッチの感想や、
最近可愛いモンスターに会った話など
たわいもない話しながら
最後のデザートのプリンに手を出そうとした
グレイトドラゴン
「…! ちょっと待って」
彼女の制止に少し驚いた表情で固まる
「…? なんだ?」
待っていると、いそいそとバスケットから
先程自分が出そうとしたプリンを出す彼女
出したプリンをスプーンで掬う
「はい、あーん。」
先程とは別の意味で固まる
「…?! いや、そのー… …え?」
いつもは冷静な彼が、あたふた慌てている
いいから早く食べて、頑張って作ったのと急かすと、
戸惑いながらも応じる
「う、うむ…あーん。」
パクッ…
「…美味い。○○は料理が上手いな。」
料理を褒めながら、○○の方を向くと
あーんと自分でしたが、
思った以上に恥ずかしかったようだ
「耳まで赤くなっているぞ。
デザートも食べ終わったことだし、
今度はお礼にお前を喰うとしようか。」
フッと軽く息を吹きかけると
先程よりも真っ赤になる彼女
「… …もう、グレイトドラゴンのエッチ。
すぐそういう事言うんだから…!」
ちょっと怒りながら文句を言ってるが、
満更でもなさそうな様子の○○に
ニヤリと口角があがる
「さあ、決まった事だし、
移動してゆっくり過ごすとするか。」
言い終わると同時に彼女を腕に抱きかかえ、
自分の寝床へと飛ぶ
何か文句を言ってるようだが、
風のせいで聞こえないという事にしておこう
ーーー寝床
「あんな事を言ってた割には、積極的だったな。」
「その気にさせたのはグレイトドラゴンでしょ…!
もう!恥ずかしいから言わないで~!」
「すまんすまん…そう怒るな、怒っていても可愛い顔だが
普段はもっと可愛いぞ 最中の顔は特に、な。」
「ほらー!すぐそういう恥ずかしい事言うんだから…!
でもいつも沢山褒めてくれてありがとう。」
大好きだよ、グレイトドラゴン
…ちゅっ
不意打ちのキス
どこまでも可愛いやつだな
そういうところが愛おしくて堪らない
「○○、愛してる。」
お返しのキスをする
いつまで経っても初々しい彼女が
愛おしい
故にからかってしまうのも許してくれ
-END