第6章 君と食べると|グレイトドラゴン
ローストビーフサンドイッチ、
半熟卵とたっぷりハムをとレタスの
サンドイッチ
あとはちょっと気分を変えて、
甘めの生クリームと苺や、キウイ、バナナを
それぞれ挟んでフルーツサンドイッチと、
プリンをバスケットに詰める
あとは、お茶を水筒に入れて準備完了
楽しみだなあ…とうきうきしながら、
彼の元に向かう
ーーー迅雷の丘
「グレイトドラゴン、来たよー。」
「フン…遅いぞ。何をしてたんだ、全く。」
不機嫌そうな顔をしながらも、
尻尾は嬉しそうに振るグレイトドラゴン
心配してくれてたのかな?と
来ない私をソワソワしながら待つ
彼の様子を想像してしまい、
ふふっとつい笑みがこぼれる
怪訝そうな顔をしながら
「急に1人で笑いだしておかしな奴だな。」
「んー、グレイトドラゴンが私の事を
待ちながらソワソワしてるの想像したら
つい、ね」
思い出し笑いをしながら答えると
彼は少しムッとした顔をしながらも、
ほんのり頬が赤くなってる
「ソワソワなどしていない。
おい、○○、今日のお昼ご飯は何だ。
さっきから肉のいい匂いがするぞ。」
「流石、鼻がいいね。
じゃーーん!
今日は色んな種類のサンドイッチだよ~。」
サンドイッチの種類を説明をすると、
キラキラと嬉しそうに目を輝かせながら
どれを食べるか決められないようで、
顎に手を当てう~んと唸っている
「… …決めたぞ。
このローストビーフとやらのサンドイッチを
食う事にした。」
悩みに悩んで選んだのは、肉々しいローストビーフ
好きそうだなあなんて考えながら作ったものだ
「はい、どうぞ~
心を込めて作ったサンドイッチ、召し上がれ。」
バスケットから彼の大きな手へと乗せる
大きめに作ったのに、彼の手に乗ってしまえば
ミニチュアじゃないかと感じる
うむ、いただく
そういうと、器用にサンドイッチを
親指と人差し指で挟みながら
この前私が教えたいただきますのポーズを
して食べはじめた
むしゃむしゃ… …
ごくん
「美味かった。次は、ハムがいっぱい
入ってるのを食べてみるか。」
彼の身体のサイズからしたら、
随分と小さいバスケットから
器用にサンドイッチを取り出す