第45章 るーちあ
天音の立ち姿
細くも太くもない指先
ズズッ
(なぜだか見ていても飽きない、むしろ興味が湧いてくる)
とんとんとん
「先生じゃなかった···龍彦さん、朝ごはん食べますか?」
「頂こう。その箱は?」
「これは太宰先生と中也さんのですよ!1度仕事場に行く前に寄らなきゃいけなくて··龍彦さんのは別に作ってありますからね!」
「今日は泊まらないのかい?」
「今日は帰らないと、いけませんね~。寂しいですか?」
さびしい
「分からない···けど天音がいるいないで部屋の広さは変わる」
(·····有名作家って聞いたけど、中身は幼いんだな)
「そしたら時々泊まりに来ますね。それなら寂しくありませんよ。」