第42章 みじかい13
助けられた時もそうだが、
時折撫でる指やあたたかさ
それが初めて感じた感情だから
迎えた時に返そうとしただけなのに
カチャ
キイィ、
「天音~~~···」
しーん
(いないのか?)
気配はある
ひょい
「天音~~···」
すよすよ
「すぅー····」
(小さい龍抱きしめたまま寝てる)
ギシッ
さらっ
なでなで
「少し無理させちゃったね··」
···ぱちっ
「んぅ····、澁澤さん?」
「ごめんね」
「·····私も、ごめんなさい」
「いいんだよ、我慢出来ない私は未熟者だ··でも私を嫌いにならないで?」
「····なりませんよ、私は澁澤さんを嫌いにならないし···我慢はしなくていいですから」
きゅーーー···。
「うん、うん」
「み~~··」
「あっ起きたの?」
すりすり
「みゃーー」
ぎゅ
「可愛いね···って凄く拗ねてますね」
むぎぎ
「そりゃ拗ねるよ」