第36章 かぜっぴき

がたんがたん

「·······」

ｼｬﾗｯ
『～～♪』

「機嫌いいな」

『初めてこの異能力を認めてくれたからね』

「しかも名前までか」

『····ドラコニア､いい名前じゃないか｡だがお前はまだ苗字』

ぴきっ
「ケンカかい？」

『私はね気づいたんだ｡この気持ちの名前を』

「お前は私だ｡感情などシンクロしてるはずだろ」

『違うね｡君と私は同じ"澁澤龍彦"···だがあの子から見た私は"ひとりの澁澤"としてみてくれてる』

「その首に付いてる奴は｡」

『これは､レースフラワーのネックレスさ』

ーーーー···

ﾁｬﾘｯ
「どうぞ｡ドラコニアさん」

ｷﾞｭｩ
『これは？』

「これはレースフラワーのネックレスですよ花言葉は"繊細"初めて会った時貴方は怖がっていましたからね｡まるで壊れそうなガラス玉のようで···って澁澤さん？！」

ｷﾞｭｩーー···｡
『あまり··言わないでくれ··//私は醜い異能｡でも天音が私をちゃんと見てくれた』

「ふふっ｡何時でも甘えてくださいね」