第36章 かぜっぴき
ーーーー····
ギュゥ。
うりうり
『落ち着く』
「澁澤さんが落ち着くならよかったです」
むず――。
(腹立つ)
(あちらの澁澤さんは何か顔は真顔でも効果音が聞こえる)
「あの··澁澤さん」
『なんだい?』
はわわ
「あぁ~~。ならば貴方は···龍彦さんって呼びますね!」
がばっ
『いいのかい!?』
がたん!
「それは駄目だ。」
「澁澤さん?····ならば····」
(何で焦る)
異能力のくせして、隣で安らかな顔しながら頭撫でられて、抱きついて
コッコッコッ
ぽふん
「澁澤さん?」
ずずい
「私も撫でたまえ」
(·······!?)
ずずい
「撫でられないのかい?」
どきっ
(赤い···目···は深い深い赤)
ぽん
なでなで
(·····優しい手)
むぎぎ~~···。
『天音、私も撫でて』
「あっ···はい···そうだ。貴方の名前決めますね」
ーーー····