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ドラコニアの夢 -憂-

第36章 かぜっぴき




がたたん

がたたん



「君は」

『私は』


「同じだ」

「····同じ?」

がたん、がたん

ぷしゅー····。


ひらひら
「さっさと"現実"に戻りな。」

「···本当は"君が戻りたいんだろ"?」

ぴくっ
「······」

「ならば同じ"澁澤龍彦"として名案しよう」

今日はドラコニア·ルームが"現実"を見てごらん



ぷしゅー···ぱたん

「おい!!」


ーーーーーー·····


ぱちっ
「······"現実"?」

目を開けるといつもの電車の中にいなかった

姿は私だ

「ドラコニア····」


ガチャ
「澁澤さん、起きてください」

ばっ!
「見るな!」

「·····そうですか。でも私はどんな澁澤さんも受け入れますよ。失礼しました」

コッコッ··。


現実とはなんだ

電車とはなんだ。

私は····。



ぱしっ
「····私は·····誰だ」

「·······」
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