第21章 またもや

「何でコピーを？」

「以前澁澤先生が言ったんです"思い出はいらない"って··直ぐに消えるって｡だから私は決めたんです」

「······」

ふわ
「少しでも優しい思い出を作りたいなって··アルバムに入れて､時たま見るんです」

「····お前は優しいんだな」

「そうですか？あっ！でも先生の原稿はちゃんと書いてもらうように言ってますから！」

「だからフョードル先生もお前を好むんだな」

「フョードル先生も澁澤先生に似てますからね～､さて仕上げはこんな感じですか？ならば私は広場の片付けしてきます！」

「頼む」


ーーーーー····


ｺｯｺｯｺｯ
(また思い出が出来てきたな｡アルバムに··？！)


ぐいっ
「きゃっ！」

「···疲れました」