第20章 ねここ
太宰さん編
(最近天音の匂いに新しいのが付いてる)
「ねぇ」
「はい?」
「なんか生き物いるの?」
「はい!澁澤さんが連れて来てくれたんです!名前はネコちゃん」
「ネコ··?何それ」
「あー、魔界にはドラゴンやコウモリが主流ですからね。ちょっと待ってください」
パタン
(嬉しそうに歩く)
ガチャ
「にゃー」
「····ネコ?」
「はい、太宰さんも触りますか?」
「どう触ればいいか分からない」
「大丈夫ですよ。この子は···」
ーーーーーー····
からんからん···。
「今日もクッキー焼きまくるぞ!···ん?」
店の扉を開けるとそこには
ちょこん
「····」
クロネコがいた
「はわわはわ··//クロネコちゃん?」
ててて
すりすり
くるくる
「お前は可愛いね。おいで」
ひょい
クロネコを抱き上げる。
真っ黒な毛並みに左側だけが目と耳まで白い
「何だかお前は私のお友達に似てるね。誰かの飼い猫かい?」
「···みゃー··」