第20章 ねここ
可愛いあの子の為に長く生きる力を少しだけ入れて
「さっ開けてごらん?」
「なんだろ···あっ澁澤さん!!これ」
「みゃー···」
「ネコちゃん···」
「魔界にはいないからね。命は無くならないように私の魔力を入れたから大丈夫だよ····!」
ぎゅぅ
「ありがとうございます澁澤さん!」
ぷるぷる
(ここで押し倒したら怒る···落ち着け···今は)
ぎゅぅ
「人間界に出向いてよかった」
ーーーーー····
ガチャ
「あれ?いない」
寝る時間になっても可愛いあの子は来ない
(まさか··!)
パタン
ガチャ
「やっぱり」
「あっすみません澁澤さん私この子がちょっとだけ大きくなるまで面倒見ないといけないのでしばらくは別々で寝ましょ?」
がああん
「うわぁん!」
ーーーーー····
(三十路手前がうわぁんって···)
「えーん··触りたいよ···」