第19章 みつけた
すり··
(痛みなどないはずなのに)
ヨコハマの道を歩く
ふわっ··
(あの日と同じ匂いがする)
ふと顔を上げると
「ありがとうございます」
花束を持ち込み歩く海色がいた
「あの··」
くるっ
「はい?···!」
ーーーーーー····
ちょんちょん
「···っ」
「あぁごめんなさい··傷をそのままにしていては良くありませんから(ショートケーキさん··右目に引っ掻き傷)」
何故か海色の家に案内され治療を受けてる
(優しい匂いがする)
懐かしい··誰だっけ?
カタン
「終わりましたよ。ショートケーキさん」
がくっ
「ショートケーキ?」
「はい!まだ名前が分からず··見た目がふわふわのショートケーキみたいだなって」
「···食べるかい?」
「はい?」
「ケーキ買いに行こうか」