第14章 さつえい
ぱしっ
「太宰、そろそろやめとけ」
「織田作」
「天音がびっくりしてる、すまないな」
「いえいえ、助かりましたよ。織田作先生」
「澁澤か、相変わらず綺麗だな」
「ありがたきお言葉。····国木田くん」
「はい」
にこり
「ちょっと私達は遅くなるよ。場所は分かるから現地で会おうか、天音行くよ」
「ひぇ!」
ずるずる····パタン
「澁澤もいつの間に担当者捕まえたんだが」
「担当者ではないよ。担当者であり···」
ぎゅぅ~~···
「太宰くんに触られた場所を言いなさい」
ヒュッ
「えっ···と」
「口ですか?首?」
「そこは触られて···んっ」
「···口を開いてる時点で触られてます。太宰くんは"自殺愛好者"··担当についた女性は太宰くんの心中に巻き込まれる」