第13章 過去
チャラ
(昔、の記憶···か分からないが誰かに渡された指輪)
小さい私が見知らぬ人に話しかけられ渡された
(女は消えた···だが別の部屋にいる)
テーブルには小さなベルが置かれてる。
(何か用事があれば鳴らす、と言われた)
鳴らす必要はない······
ーーーーー····
「····(何もない空)」
屋敷の外を歩いては空を見上げる
(何で、生きるんだろう)
さびしい
さびしい
(もうちょい歩きますか)
「こんにちは」
不意に聞きなれない声が聞こえた
「···こんにちは(深い海色した瞳)」
にこっ
「お家に帰らなくていいんですか?」
「今家族はいません」
「···そうか」
「所で、貴女は誰ですか?」
「私は···」