第2章 ゆれたゆれた
ザッ···ジャリ
「久しぶりに足を動かしたから、上手く歩けないね」
「今から少しずつ歩けば大丈夫ですよ」
海の音····
星きらきら
小さい手に掴まって歩く
「天音」
「はい?」
「また··海に行きたい」
「····(あっ)」
私は思わず手を離し
むにー···
「あひゃにゃ?(天音?)」
「澁澤さんは生きてます」
「····へ」
「今あなたは足をついて歩いてる、手の体温も心音も分かる···よかった···澁澤さん」
「····私は、生きてる?」
「はい!」
とくん···とくん····
「君は不思議だね」
私はまだこの"なにか"に気づくのは分からなかった。
君から色々聞いて
フェージャくんからも···