3年滅組、それは問題児の集まるクラスでした。/ 鬼滅の刃
第5章 喧嘩上等
「───都内大学在学中、鬼滅高校に就職先が内定。4月から問題児が集結する3年滅組の教師として着任。毎朝学校近くのマンションから徒歩で登校。超過勤務を終えた帰宅時にコンビニに寄る頻度は二日に一回………の、先生」
「っ、触らないで……!」
生徒も知らないような情報を述べながら顎を掴まれて、は思わず声を出す。
調べられている。どこまでかはわからないけど。少なくとも最近の自宅から学校までの往復は張られていたのだろうと感じた。
「なあ、あんた宇髄の女なんだろ……?」
まるで猫を飼い慣らすかのように人差し指で顎の裏をなぞられて、の眉根が寄せられる。
「ち、がう………」
「なんだ。じゃあセフレか」
「違う!」
そんな関係じゃない。馬鹿にしている。
「………彼はっ、大事な生徒なの」
「…………へぇ?」
今度はスカートの中に入ってきた手。太ももを撫でられて身体がびくっと震える。
撫でる手がどんどんと上がってきて思う。ああ、なんで今日に限ってこの服を選んだんだろう。なんで。今朝の選択が悔やまれる。
「………先生のその格好、すげーそそられる」
違う。違う。違う。
これはあなたの為に選んだんじゃない。
あなたの感想なんて聞きたくない。
喋らないで。
触らないで。
見ないで。
見たいのは、あなたの顔じゃないのに。
膝を立てさせられた状態の中、太もも裏に回された手がゆっくりと降りて下着に到達する。ぐっと指先で真ん中を押されたかと思うと、そのまま指の腹で擦られては唇を噛んだ。
「宇髄ってよ、自分の目ぇ付けてるもん横取りされんの嫌いなわけだ。だからまあ、先生もたぶんそう」
「っ、やだ……やめて……」
あっという間に下着のふちから指が滑り込んできて、懇願の声が漏れる。
「ククッ……嫌がると男は興奮すんだよ、先生」
「……いっ……!」
唐突に慣らしもなく突っ込まれた指には顔を歪めた。