第17章 ◇16話◇兵団服
リヴァイに連れられて、久しぶりに部屋の外に出た。
古城の廊下を歩く途中、すれ違った調査兵達は揃って驚いた顔をして、私の頭の先からつま先を舐めまわした。
それは、古城の外に出て、ハンジやモブリット、ペトラ達と合流したときも同じだった。
でも、彼らよりもだいぶ若そうな青年がいて、初めて見る彼は、私を見た瞬間に、怯えるように目を伏せてしまった。
青い顔をされたり、怪訝な顔をされることは多かったけれど、怯えられたのは初めてだ。
だから、少しだけ気になった。
「え?なんで、が駐屯兵の兵団服着てるの?
ていうか、なんで連れてくるの?」
ハンジが驚いた様子でリヴァイに訊ねた。
その答えは、私が聞いたのと同じだった。
「部下に用意させた。今日からこれを着て、兵士として生活させる。」
「はぁ!?なんで!?」
「思い出させるためだ。は記憶がねぇ。
記憶がねぇままだと、またどこかに消えちまうかもしれねぇだろ。」
「…はぁ???」
「ちょっと、ハンジ。こっち来て。
-モブリットも!集合!!」
「は、はい!!」
ハンジの腕を掴んで、リヴァイから距離を置く。