• テキストサイズ

【リヴァイ】彼と彼女の最終回【進撃の巨人】

第17章 ◇16話◇兵団服


リヴァイに連れられて、久しぶりに部屋の外に出た。
古城の廊下を歩く途中、すれ違った調査兵達は揃って驚いた顔をして、私の頭の先からつま先を舐めまわした。
それは、古城の外に出て、ハンジやモブリット、ペトラ達と合流したときも同じだった。
でも、彼らよりもだいぶ若そうな青年がいて、初めて見る彼は、私を見た瞬間に、怯えるように目を伏せてしまった。
青い顔をされたり、怪訝な顔をされることは多かったけれど、怯えられたのは初めてだ。
だから、少しだけ気になった。

「え?なんで、が駐屯兵の兵団服着てるの?
 ていうか、なんで連れてくるの?」

ハンジが驚いた様子でリヴァイに訊ねた。
その答えは、私が聞いたのと同じだった。

「部下に用意させた。今日からこれを着て、兵士として生活させる。」
「はぁ!?なんで!?」
「思い出させるためだ。は記憶がねぇ。
 記憶がねぇままだと、またどこかに消えちまうかもしれねぇだろ。」
「…はぁ???」
「ちょっと、ハンジ。こっち来て。
 -モブリットも!集合!!」
「は、はい!!」

ハンジの腕を掴んで、リヴァイから距離を置く。
/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp