• テキストサイズ

【リヴァイ】彼と彼女の最終回【進撃の巨人】

第16章 ◇15話◇彼と彼女の初回


(もしかして、私を送ってからずっとここにいたの!?変態!?)

リヴァイは変態という答えを出したは、顔を上げて、漸く、部屋がとてつもなくピカピカになっていることに気がついた。
体力を使う任務で疲れ果てて掃除をずっとサボっていたせいで汚れていた部屋が、とても綺麗にー。

「もしかして、部屋の掃除した?」
「てめぇはちゃんと掃除くらいしとけ、汚すぎて一晩中かかったじゃねーか。」
「え、それで掃除終わって、朝ご飯作って食べてるの…?」
「働いたら腹が減るもんだろ。あと紅茶の葉がなくなったから買っとけ。」

リヴァイはまるで部屋の主のように堂々とした態度で朝食を召し上がっている。
それがなんだかすごく可笑しくてー。
思わず吹き出してしまう。

「リヴァイって、絶対にいいお嫁さんになるよっ。」
「はぜってぇ使えねぇ旦那になるな。」
「いいよ、それで。私の朝ご飯もちょーだい。」
「ねぇ。」
「なんでよ!?それ、私の冷蔵庫の中にあったもの使ってるんでしょ!?」
「掃除代もらっても足りねぇくらい質素なもんしかなかったくせに
 ウダウダ言うんじゃねぇ。」
「おーなーかーすいたーーーーっ!おなかすいたーーーー!
 おーなーかーがーーーーーー!!すいたーーーー!!
 おーーーーーーなーーーーーかーーーーーー」
「うるせぇなっ!ゆっくり朝飯も食えねぇじゃねぇーかっ、クソがっ!
 用意してやるから、座って待っとけ!!」
「わーいっ。」

そしてまた、美味しい朝食を食べながら、とリヴァイは言い争いを始める。
出逢いは、最悪だった。
お互いに、お互いが、大嫌いだった。
でも、嫌いじゃなかったー。
だって、この最悪な出逢いが、とリヴァイの運命の出逢いだったからー。
/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp