• テキストサイズ

so ist es immer【Levi dream】

第3章 a beautiful nudity


なんだ、と片眉を釣り上げたリヴァイは金色の髪を揺らしながらこちらへと向かってくるジゼルに満足感が芽生え小さくだが口角を上げた。そんなリヴァイに他の兵士達はぎょっとしたように目を見張る。が、リヴァイは気にもしていないのか強烈に突き刺さる視線を容易く無視しジゼルの到着を待つ。

「リヴァイ兵士長!」

「走るな。」

「あ、すみません。だけど、聞いてください!ベーコンが入ってます!」

そしてトレイをテーブルに置いたジゼルにリヴァイはベーコンなんかよりもジゼルの満面の笑みを見詰めていた。ジゼルが調査兵団に来た事によってジゼルの持つアシュリー家の資産は少なからず調査兵団に援助されていた。少しばかり豪華になったその献立にジゼルは嬉しそうに頬を緩ませた。

「ふふ。皆さん美味しそうに食べてる。」

「貴重な肉だからな。それが朝食に出ればそりゃガキ共も喜ぶだろう。」

「ふふ。ですね。よし今日も頑張ろう!」

1人でよしっ、意気込むジゼルを見届けたリヴァイは野菜のスープを口につける。今日の献立も兵舎の中の設備も少し手厚くなったのは自分のおかげだろうとも思っていないジゼル。資産が調査兵団に援助されている事はジゼルも知っているがまさかそこまで自分の資産が影響しているとは夢にも思っていないだろう。

だから。
そんなジゼルだから。

近くで見守ってやりたいと強く思った。

「あ!いたいた!リヴァイ!……とジゼル!!」

リヴァイとジゼルが2人で1緒に食事していてももうなんとも思わなくなったハンジは慣れたようにエルヴィンに手招きをした。リヴァイとジゼルの見慣れたその光景にエルヴィンは一瞬面食らうも直ぐに元に戻りリヴァイの隣の席へと腰を下ろす。ハンジはジゼルの隣の席へと腰を下ろした。

「ね!聞いてジゼル!クロウド公爵家の晩餐会の護衛役、私もする事になった!!ジゼルは私の見繕ったドレスを着てくれるんだってね。グフフフフフ、楽しみだなあ。滾るなあ。私が用意したドレスにジゼルが身を包む、考えただけで鼻血が出そうだよッ…!!」

ひとり興奮しながらそう喋るハンジにエルヴィンはこめかみを揉んだ。リヴァイは大方ハンジが駄々を捏ねたんだろう、とエルヴィンに白けた視線を向けた。

「相変わらず重労働だな、エルヴィン。」

「……全くだ。特にハンジの面倒は一気に過労が…、」
/ 189ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp