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so ist es immer【Levi dream】

第3章 a beautiful nudity


男にしては高い声で呼ばれたジゼルは足をピタリ、と止め声のした方へと視線を移す。沢山いる兵士の中から出てきたのはエレン、ミカサ、アルミンだった。3人はジゼルを視界に捉えるとぱあ、と顔が明るくなり佇んで目を見開いているジゼルの純粋な反応に頬をかいた。

「ジゼル!!晩餐会に出るってほんとーかよ!?」

エレンの愛色の瞳が大きく開かれる。彼の元々大きな瞳はとても見開いていて。ジゼルを心配している、とその瞳が出張していた。

「本当だよ。もう、回ってるんだね。」

驚いたようにそういったジゼルにミカサが顔を顰めた。そしてあとから食堂へと入ってきたリヴァイを見詰め、否、睨むとエレン達同様敬礼した。

「団長と兵長が護衛役に回るって聞いた。けど団長なら兎も角兵長がジゼルをしっかりと護るなんて思えない。私が、ジゼルの護衛をする。」

「ちょっ、ミカサ!」

アルミンがミカサの口を塞ぐとミカサは表情を変えないままジゼルとリヴァイを交互に見た。単純に自分を心配してくれているエレン達に小さく微笑んだジゼル。エレン達は知らない、リヴァイがどれだけ優しくて繊細な男なのかを。リヴァイが護衛役をしてくれると聞いた時どこかとても安心した事を。

「ふふ。ありがとう、エレン、ミカサ、アルミン。だけどあたしは大丈夫。リヴァイ兵士長とエルヴィン団長が居るってとても心強いことだと思うから、心配しないで。それに晩餐会に出ると言ってもそんな大層なものじゃないよ。調査兵団に居るって気持ちは変わらない、絶対に。」

「……はっ。え?ジゼル、晩餐会に参加するの!?え?エルヴィンとリヴァイが護衛役に回るって本当!?え、聞いてないんだけど!私も行く!ジゼルを護衛する!ジゼルの周りにいる貴族共を排除していきたいよ!!ちょっと待ってエルヴィンに言ってくるー!」

ハンジは聞かされていなかったのだろう、驚いたように背中を仰け反りさせたハンジは颯爽と団長室に向かって走った。きっとジゼルの護衛役に回りたいと言いにいったのだろう、と悟ったアルミンは苦笑いを零した。僕達も行きたいな、ジゼルのドレス姿を見たいな、と思いつつハンジの慌ただしい背中を見送った。

「騒がしいな。おい、ガキ。ハンジは何をしに行った。」

いつの間にか此方へ来ていたリヴァイはハンジの去った食堂を見渡しジゼルを見下ろす。ミカサはメラメラと敵意をリヴァイに向ける
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