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so ist es immer【Levi dream】

第2章 girl of hope for mankind


天使の如く微笑んだジゼルにエルヴィンも、ハンジもリヴァイも動きをピタリと止める。穢れのないその微笑みはとても可愛くて、とても愛らしく感じた。色白の頬にエクボが浮かばせるジゼルは気にせずとニコニコと微笑んだ。リヴァイは柄にもなくこの笑顔を近くで見守っていきたいと目を細める。

「わああ、ジゼル可愛いよ!可愛い!その笑顔は反則だっ」

「ハ、ハンジ分隊長?」

「ハンジでいーよ!焦れったいなぁ」

「……ハ、ハンジ…さん。」

照れているように頬を紅潮させるジゼルを目にし動きを止めていたエルヴィンは食い入るようにジゼルを見詰めた。綺麗なジゼルの金色の瞳は夕陽に照らされ黄色味を増し、それは鮮やかにジゼルを神秘的に見せた。

「なにエルヴィン、ジゼルの笑顔にやられたのー?」

「そ、そんな事は…。否、言い訳はよそう。確かにジゼルの笑顔は破壊的だな。とても、綺麗だ。」

「あはははっ、正直でよろしいエルヴィン!」

「……うむ。」

顎に手を置いたエルヴィンの頬は心無しか赤い。そんなエルヴィンを見てリヴァイは内心舌打ちをして宙を見詰めた。真っ直ぐに彼女を褒める言葉を思いつくエルヴィンは自分よりも器のでかい男であり、ジゼルはそんなエルヴィンの言葉にはにかむ様に微笑んだ。

「ま、此処に素直じゃない男が1人いるけどねえ…?」

「ふん」

ハンジの企んだようなその視線を逸らしたリヴァイは鼻で笑うと野菜の入ったスープに口をつけた。

「あ、の、いつもお食事はこんな感じなんですか?」

先程のジゼルの笑みを脳内に焼き付けていたエルヴィンとリヴァイはジゼルの困惑したようなその声色にジゼルを見る。

「質素すぎててめえの口には合わないか?」

「こら、リヴァイ。またそんな事を。」

リヴァイの嫌味にエルヴィンが溜息を吐く。この中で1番ジゼルを気にかけているのはエルヴィンでもハンジでもなく、リヴァイだ。本人は気づいていないかもしれないがそれを分かっているからこそエルヴィンは中々素直にならない、否、なれないリヴァイに対して頭を抱えた。

案の定ジゼルは気まずそうに視線を落としそうではなくて、と小さな唇を開いた。ジゼルの言いたいことは分かる。確かに小麦のパンに、野菜をふんだんに使った野菜のスープ、蒸しただけのサツマイモは質素な献立でしかなかった。だが、それも仕方が無い。
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