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so ist es immer【Levi dream】

第2章 girl of hope for mankind


ジゼルの名前を呼んだ兵士がリヴァイの元へやってきて深く頭を下げる。

「レアメタルが焦げたのか、たく、勿体ねえな」

「も、申し訳ありません!ジゼル、怪我はないかっ?」

「はい、大丈夫、です。リヴァイ兵士長ありがとうございました」

そう言ってぺこりと頭を下げたジゼルに目をやり本当に怪我がないのか目を細めたリヴァイだったがエルヴィンが首を横に振ったことによりジゼルは無傷で済んだのだと心底安心した。安堵の息を小さく吐き出せば、エルヴィンは焼け焦げてしまったレアメタルを全て回収し団長室へと持ってくるようにと周りの兵士達に指示し、その場から離れようとした。

「ジゼル、怪我はないそうだが、びっくりしただろう?」

「…は、はい。でも、大丈夫です」

尻餅を着いたまま応えるジゼルにエルヴィンは手を差し出した。それを躊躇いもせず掴んだジゼルは服を手で払いながらエルヴィンとリヴァイに向かって小さく頭を下げた。

「エルヴィン、後でこいつらに反省文を書かせる。いいな?」

「ああ、許可する。確かに今日みたいなことが起こればレアメタルの破損…だけの話では済まなくなりそうだからな」

「了解した」

リヴァイとエルヴィンは短い会話をしながらもエルヴィンはその場から踵を返していった。真っ黒になってしまった兵士達は今日は仕事にならないとのことで仕事を切り上げ、リヴァイの指示の元炭だらけになった部屋の掃除を言い渡された。兵士達は申し訳なさそうにジゼルに謝りリヴァイには敬礼しながらも頭を下げる。リヴァイの機嫌は最高に悪くて鋭い眼光がいつもよりも鋭くなっていた。

が、隣にいる無傷のジゼルを見下ろしてから暫くしてはあ、と息を吐き出す。それは紛れもなく安心からくる溜息だった。もしあの溶けたガラスがジゼルに突き刺さっていたらと思うと足元が硬直するような錯覚に囚われた。

ジゼルの頭をふわり、と撫でジゼルの顔を覗き込むリヴァイからは心配の色が色濃く残っていて。ジゼルは安心させるようにふわり、と微笑んで形のいい唇を動かした。

「この通り、元気ですから。リヴァイ兵士長助けていただいてありがとうございました」

「……ああ」

その笑顔に今度こそリヴァイはジゼルから距離をとる。

「じゃああたし、掃除を手伝って来ますので。失礼致します」

「は?…おい、待て」

「…?」
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