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so ist es immer【Levi dream】

第2章 girl of hope for mankind


再度、鼻血を垂らしてしまいそうなハンジに向かって、

「汚ねえな……」

と呟いたリヴァイは近くにあった雑巾をハンジに投げつけた。見後のハンジの顔に直撃した雑巾でハンジは鼻をゴシゴシと拭う。

「ふう、リヴァイありがとう……ってこれエルヴィンが床拭きした時の雑巾じゃんっ!!」

ハンジが真っ赤になった雑巾を見て、反り返る。なにやら叫んでいる気がするがリヴァイはガン無視。エルヴィンはまたもや溜息を吐き疲れているであろうジゼルを見た。本当に申し訳ないと思う、が此処はあの調査兵団組織だ。何よりも変人の巣窟と呼ばれているのだから仕方がない、が。ジゼルには少し堪えただろうか。

「ふふっ」

「…ジゼル?」

「ハンジさんって、面白い」

そうやって楽しそうにしかし控えめに笑ったジゼルにハンジはまたまやぶぶうーっと鼻血を噴射させたのは言うまでもなく。リヴァイはやってられるか、とでも言うようにしてエルヴィンにジゼルを連れていく許可を取りエルヴィンが頷いたのを確認した後ジゼルを見る。彼の鋭い眼光に移されて一瞬背筋を伸ばしたジゼルだが彼女は綺麗な唇をあげリヴァイを見上げる。

「リヴァイ兵士長、今日はありがとうございました」

金色の絹糸のような柔らかく細い髪に大きな金色の目で間近で見詰められたリヴァイは顔を逸らし「ああ」と短く返事する。知らない、この気持ちの名など。形の無い感情に振り回される自分がなんだか滑稽に思えて眉根に皺を寄せればジゼルは何か失礼をしただろうか、と金色の双眸を泳がせる。そんなリヴァイを見て、大袈裟なくらいに額に手を置いたハンジが鼻血を拭いた雑巾を持ちながら。

「もうリヴァイはそんな怖い顔でジゼルを見ないっ!」

「ちっ、なんだ奇行種」

「ほらまたそうやって毒吐く」

「奇行種に奇行種って言って何が悪い」

「ジゼルが怖がるよ?いいのー??」

「……黙れ、クソ眼鏡」

最後の最後までハンジの絡みに消えていた苛立ちが顔を見せる。こめかみに青筋が浮かび上がり、拳を震えさせる。どうやらリヴァイですら分からないこの感情をハンジとエルヴィンは突き止めたらしくそれが気に食わないのか艶のある刈り上げた黒髪をくしゃり、と握る。

「おいガキ」

「…は、はい」

「部屋の案内まではしてやる、兵舎の案内はエレン達にしてもらえ」

「っ、はい」

素っ気なくそういったリヴァイ
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