so ist es immer【Levi dream】
第5章 reason to aim at
「やめろ!クルス!!こいつはファーランとイザベルを殺した男だ!!!血も涙もねえ!!っだが、お前が俺たちの邪魔をするなら今、この場で……殺す!」
リヴァイの背後に立っていた男がナイフを持ち上げリヴァイ目掛けて大きく飛び跳ねた。
ファーラン、イザベルの名前が上がりリヴァイは顔を大きく顰める。だが殺した、という言葉について反論しようとも思わなかった。実際、殺したのは事実だからだ。
俺のあの時の判断が、下らないプライドが、選択を間違えた俺があの二人を殺した。かけがえのない存在を。
だから。
だからこそ。
「もうあの時の様に後悔はしねえ。」
リヴァイは叫び声を上げてこちらにナイフを振り落としてくる男を容易く交わし違う木の枝に着地した。一人一人の顔を目に焼き尽くすようにして視線を流し鋭い三白眼を細めた。
「おい、ここでそいつを置いて逃げるか、俺に殺されるか、悔いのない方を選べ。必死に考えろ、その大した事ない頭でな。」
「な、に……?!」
「選択肢を与えてやってるんだ。必死にクソみてぇな頭回して考えろ、選べ。好きな方を選ばせてやる。…言っておくが俺はお前らを殺す事になんの躊躇いもない。」
「ッ、チックショー!!!!お前ら、こい!!!俺達は4人だ!!!これなら勝てる!!勝機はある!!」
一人の男を戦闘にナイフを持った男達を見据えたリヴァイははあ、と小さく息を吐く。これほど叫んでもピクリとも動かないガキに目をやると力無く男に抱き抱えられていて。深い青色の髪飾りが儚く輝いていた。
だが今は気絶しておいてくれた方が好都合。今この場で目を覚ませばきっと俺はこいつらを殺す事に対して初めて躊躇するだろう。
リヴァイはブレードを逆手に持ち、体制を直すと一人の男に切りかかる。断末魔をあげる暇もなく絶命した男を冷たい目で見下ろしたリヴァイは背後の2人に意識を集中させた。
「……ッ!てめえー!よくもライを!許さねえ!!!」
「おまッ……、やめろ!!真正面から突っ込、……」
「ぎゃぁあああぁあああぁぁああ!!!!!」
「目がッ、お前、目が……!」
そこは地獄絵図だった。リヴァイに突っ込んだ一人の目玉をブレードで切り裂いたリヴァイ。あまりの出来事に痛みを感じず、落下していく男の顔は赤黒い血で染まっていて。視界を無くした男は地面に大きく打ちつけられ、動かなくなった。