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so ist es immer【Levi dream】

第4章 intertwined feelings


「調子に乗るんじゃねえよ、糞豚が。」

「……。」

リヴァイの蹴りを2回食らったゲルゲルドはピクリとも動かずあっという間に気絶した。

だがそれでも足りないのかリヴァイは魚の様に跳ねる男の腹を容赦なく蹴りあげ、終いには血だらけの顔を踏みつけグリグリ、と靴裏で潰している。

その様子にエルヴィンはふう、と肩の力を抜いた。レオンが気絶したゲルゲルドを運び、会場から退場させれば人類最強の怒りを見た貴族達は青白い顔でジゼル達から距離をとる。

リヴァイは苛立ったかのようにして盛大に舌を打ち壁に背中を預ける。

「だから貴族は嫌いなんだ、どいつもこいつも舐め腐った真似しやがって。」

さっさと帰りたい、こんな茶番は二度とごめんだ。とリヴァイが目で訴える。そんなリヴァイを見てエルヴィンは呆然としているジゼルに声をかけた。

「無事かい?ジゼル。」

「え、あ、…はい、大丈夫です。びっくりしましたけど…。」

目を見開いてゲルゲルドが出ていった扉を眺めたジゼルはエルヴィンを見て苦笑いを零す。

「ったく容赦ないなぁ、リヴァイ。まあスッキリしたけど。」

「殺してもいいくらいだ。」

ハンジの言葉にリヴァイは物騒な言葉を平然と落とす。

彼の暴力性は途轍もなく危険だが時には役に立つ。ハンジは軽く声を出して笑う。同感だ、と言ったハンジはリヴァイと同じく壁に背を預けながらふう、と肩の力を抜いた。

「さて、私はこの状況をヴェルディさんに話してくるよ。ハンジ、着いてきてくれ。」

「まっかしてー!じゃあリヴァイ、引き続きジゼルの護衛役頼んだよ!!」

そう言ったハンジはジゼルに手を振りエルヴィンと共にヴェルディの元へと歩いていった。

ジゼルはほっ、と安堵の息を零し胸元を撫で下ろす。リヴァイが片眉を上げ、眉を八の字に垂らせているジゼルを見下ろした。パチリ、と綺麗に視線が合うとジゼルは小さく微笑んだ。

「また助けて貰っちゃいましたね、ありがとうございます。リヴァイ兵士長。」

「ああ、気にするな。…だが、その脂のついた髪をどうにかしろ。洗ってこい、早急に。」

神聖なジゼルの髪を穢した。それがどうも許せなくて、金色の髪を指に絡めさせた。あの肥えた豚の脂ぎった頬に擦り付けていた髪は少しだけ絡まっていて。どうも気に食わない。
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