so ist es immer【Levi dream】
第4章 intertwined feelings
「き、貴様……!言葉を慎め!俺は最高権力者だぞ!!お前のような世間知らずの馬鹿が辞めてください、だと?どの口が言ってる……!!!!!」
内蔵が震えるほどの激しい怒りを帯びたゲルゲルドはジゼルを指さし大声を出して罵倒する。
「お前のような馬鹿な女は、金のある男に媚び売って、股でも開いていろ!それがお前の生き方だろう!!!!」
その言葉に息を止める。ゲルゲルドはジゼルの髪を掴む。鋭い痛みが襲うがジゼルも抵抗しようとゲルゲルドの太い腕を掴む。
周りの貴族は短い悲鳴をあげた。後ろに控えていたヴェルディとレヴィも目を見開けこちらに足を歩めようとしていたその時。
どかり、という音と同時に騒いでいたゲルゲルドが腹を抱えてその場に膝をつく。
「喚くな豚野郎。少しはその臭ぇ口を黙らせろ。」
「……ぁぐ……ッ!こんな事して…、わかって、るのか…!」
だが、この男は相手が上位貴族だろうが関係ない。
漆黒の髪を揺らした男はその眼光だけでゲルゲルドを殺してしまいそうな殺気溢れる目で膝をつくゲルゲルドを見下ろす。
その瞳は酷く冷たい光を宿していて。近くで見ていたジゼルは息を飲むがジゼルの腰を抱いてるリヴァイの腕はとても優しくて。不思議と怖くはなかった。
「ああ?知らねえな、その汚え形(なり)をどうにかしろ。てめえの脳ミソは脂肪でも詰まってるのか?」
「……が、はっ……!」
こちらを睨むゲルゲルドの顔面を容赦なく蹴る。
骨よりも柔らかく、肉よりも硬く、何よりも見ていて不愉快な顔面を蹴ればゲルゲルドは顔を抑えながら床に額を付ける。
ボキッと鼻の骨が折れる音が聞こえハンジはやれやれ、と額に手を置くがその口元は楽しそうに歪んでいた。