so ist es immer【Levi dream】
第4章 intertwined feelings
「あれって調査兵団のリヴァイか…?」
「人類最強の?まあとても貫禄あって素敵な方だわ!」
「あの娘の名前はなんだ?貴族か?」
色々な言葉が飛び交う中、リヴァイ兵士長はあたしの肩を力強く抱いたまま晩餐会が開かれる会場へと足を進める。人類最強のお陰なのかリヴァイ兵士長が遠る道を貴族の人達が開けてくれて。すんなりと会場に入る事が出来た。
「チッ、うるせえな……。」
「ふふ、まさかここにリヴァイ兵士長が来るなんて夢にも思ってなかったんでしょうね。皆、嬉しそうにリヴァイ兵士長を見ています。ほら、あの子供達も。」
ジゼルは着飾った小さな子供をみて笑う。
自分の名を嬉しそうに呼んでいるガキを見て盛大に溜息をつく。もう、疲れた。矢張り自分は貴族とはとことん相性が悪い。
ゾロゾロと会場に入ってくる貴族達がジゼルに視線を向ける。しつこくて気持ちの悪い視線に眉をピクリ、と動くのが分かった。そちらの方に視線を向ければぷくぷくとみっともないくらいに肥えた男がジゼルを食い入るように見詰めていて。
自分と目が合った瞬間その視線はすぐに避けられたが。その他にもジゼルの姿を目に焼き付けようとしている貴族の視線に自然と舌打ちが出る。
「気持ち悪ぃな。」
「……?」
「自覚がねえのかてめえは。」
「えっと……、妙に視線が向けられているのは…分かってます。」
「ほう、どうやらただの馬鹿女じゃねえらしい。」
「馬鹿女って…。酷いです、リヴァイ兵士長。」
「事実だろうが。」
確かにこのガキはこの中で一番目立っている。いい意味で、だ。だからこそガキに向けられている視線が気に食わない。心底目障りだ。身につけられている透き通るような深い青色の髪飾りはガキをより一層妖艶に仕上げる。……あのクソ眼鏡、こういう時にだけ気合を入れやがって、と俺が毒付くのも仕方がない。