• テキストサイズ

so ist es immer【Levi dream】

第4章 intertwined feelings



間近で見たジゼルの顔。ジゼルは美しいと思う。それはとても。

エルヴィンと同じようにそれなりの歳月を歩んできたリヴァイだがジゼルの様に綺麗な女性は見た事がなかった。リヴァイに寄ってくる女はリヴァイの肩書きや地位、容姿等に酔いしれた女ばかり。その女の目にはドス黒い欲が溢れんばかりに漂っていて。

女関係に関して経験がないといえば嘘になる、が娼婦を買って己の欲を吐き出すという行為ですら潔癖症のリヴァイには耐え難い地獄だった。

蜜壷に己の肉棒を沈める、それが愛した女ならどれだけよかっただろうか。名前も顔も知らない、興味もない女と深く繋がる事に酷く嫌悪感を抱いていたリヴァイは娼婦も買わず、言い寄ってくる後輩兵士にですら靡かず、一時は兵舎内で男が好きなんじゃないかと疑われていた程。

純白のドレスに身を包み白百合のように優しく笑うジゼル。言ってしまえばその姿は、女神そのもの。なんの穢れもないジゼルの心がさらにジゼルを美しく魅せているのだろう。

こんな事を思うなんて、とことん自分は何かがおかしい。何かと言われれば特定は出来ないが。これも寝不足が続いた結果か。

「よぉーし、ジゼル。ジゼルに近づく男共は私が蹴散らしてやるから!」

「蹴散らすって、ハンジさん…。」

「大丈夫、エルヴィンからの許可は出てるよ。」

美しいジゼルはハンジの手を借り馬車から地面に足をつける。その瞬間晩餐会に参加するであろう着飾った貴族がジゼルを見詰め顔を紅潮させていく。気分が、悪い。ジゼルは自分から背中を向けているためどんな表情をしているのか分からないが少しだけ肩が震えているような気もする。

矢張りガキに貴族の晩餐会はまだ早かったんじゃねえのか。欲深い貴族から向けられる好奇の視線。ハンジは尽かさず周りを見て威嚇する。そしてしばらくすると貴族を馬鹿にしたように鼻で笑った。
/ 189ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp