so ist es immer【Levi dream】
第4章 intertwined feelings
リヴァイの隣に座っていたジゼルは窓際に視線を向けていたリヴァイのすぐ隣に顔を近づけさせ、王都の景色を見渡した。あまりにも近いその距離にいつものジゼルなら顔を真っ赤にさせているだろうが今は目の前に広がる華々しい街に釘付けだ。
リヴァイは何とも思わない景色からジゼルに視線を移す。その三白眼には驚きと微かな焦りの色が滲んでいて。ジゼルの思わぬ行動に目を見開いてるリヴァイ。間近に感じるジゼルの顔。
肌はきめ細かく少し化粧が施されているのか、瞬きをする度にキラキラと輝く瞼。金色の瞳が好奇心で溢れていた。ふわり、と香るジゼルの甘い香りが鼻を掠め眉を顰めたリヴァイは小さく息を吐き、ジゼルに場所を譲る。
掌を窓に当て満面の笑みを浮かべたジゼルの様子にエルヴィンの頬が緩み、ジゼルの頭に手を乗せる。
「王都は華やかだろう?ジゼルもよく見ておくといい。」
「はい、とても綺麗です!」
2人で笑い合う光景を見て眉根に皺を刻むリヴァイ。明らかに不機嫌オーラを出すリヴァイにエルヴィンは気づいてか、はまたま気付かないふりをしているのか。
「なんだ?リヴァイ。」
「……いや、何でもねえ。」
ジゼルの頭の上に手を置いてるエルヴィンをじーっと見詰めたリヴァイは視線を逸らす。エルヴィンは頭の回転が早い。リヴァイの気持ちなどお見通しだろう。肩の力を抜いたエルヴィンは意地らしく笑うとジゼルの頭から手を離した。